水の乙女の青の勾玉 手にしたのは十五の村娘 村娘狭也の幸せな日々に、影を落とすのは昔の記憶… 「鬼」に追われた六歳の自分。 十五になった祭の晩に、「鬼」はついに追いついた。 <おまえは「闇」の氏族の姫巫女だ> と告げられて、憧れの「輝」の宮に救いを求める狭也。 だが、宮の神殿で縛められて夢を見ていた「輝」の末子、稚羽矢との出会いが、狭也の運命を大きく変えていく…… 神々が地上を歩いていた古代日本「豊芦原」、光と闇がせめぎあう戦乱の世を舞台に、「水の乙女」と「風の若子」の冒険と成長、運命の恋を描き、圧倒的な人気を博したファンタジー。 表紙扉より。 管理人コメント 勾玉三部作第一巻。狭也と稚羽矢の恋物語です。 氏族の違う2人、「輝」の末子と「闇」の姫巫女。 対立しあう2つの氏族ですが、2人は惹かれあいます。 そんな物語に不可欠なのが、「闇」の1人、鳥彦。 さぁ、どんな展開になっていくのでしょうか? 定番ですが、本当に笑いあり、涙あり、恋ありの物語です。 劇団ひまわりにより、ミュージカル化もされました。 |
勾玉を連ねた「力」の御統 手にして追うのは「白鳥」の行方・・・ 遠子と小倶那は双子のように育った。 都に出る日、小倶那は誓った・・・・・・ 必ず遠このもとに帰ると。 けれども小倶那は「大蛇の剣」の主として帰り、遠子の郷をその剣で焼き滅ぼしてしまった・・・・・・。 「小倶那はタケルじゃ、忌むべき者じゃ」 大巫女の託宣を胸に、何者にも死をもたらすという伝説の勾玉の首飾りを求めて旅立つ遠子。 だがついに再び会う日が来たとき、遠子の目に映った小倶那の姿は・・・・・・? 神代から伝えられた「力」をめぐって、「輝」の末裔。「闇」の末裔の人々の選択を描く、ヤマトタケル伝説を下敷きにした壮大なファンタジー。 表紙扉より。 管理人コメント 勾玉三部作第二巻。遠子と小倶那の恋物語です。 「橘」の守る5つの勾玉。その内4つ連ねるとできる「死」の御統。 豊芦原を守るために大切な人を殺さなくてはならなくなったら、貴方はどうしますか? 遠子は小倶那を殺す事が出来るのでしょうか? 遠子と小倶那にも注目ですが、私的には菅流と象子にも注目です。 人が結構死にますが、それでも読む価値はあります。 |
滅びの都に天女が降りる 手に伝説の明玉・・・ 東の坂東の地で、阿高と、同い年の叔父藤太は双子のように十七まで育った。 だがある夜、蝦夷たちがきて阿高に告げた・・・ あなたは私たちの巫女、明るい火の女神の生まれ変わりだ、と。 母の面影に惹かれ蝦夷の国へと向かう阿高を、藤太と仲間たちは必死で追う。 そして「私は阿高を探しに来た」と語り、追跡に加わる都の少将坂上田村麻呂の真意は・・・・・・? 一方西の長岡の都では、物の怪が跳梁し、皇太子安殿皇子が病んでいた。 兄を救いたいと思いつめた十五歳の皇女苑上は、少年の姿をとって「都に近づく更なる災厄」に立ち向かおうとするが・・・・・・? 巫女の力を受けつぎ勾玉を輝かせる「闇の末裔」の少年と、「輝の末裔」の皇女の運命の出会いと、神代の「力」の最後の火花ときらびやかに描き出す、待望の「勾玉」三部作完結編! 表紙扉より。 管理人コメント 勾玉三部作最終巻。苑上、阿高と藤太、千種の恋物語です。 蝦夷の巫女の生まれ変わりだと言われた阿高。 彼の中に巡る血はいったい? 兄を救うため少年の姿で旅立つ苑上。 途中仲成とはぐれてしまい、阿高と藤太に出会い一緒に物の怪に立ち向かいます。 身分の違う2人はどうなってしまうのでしょうか? 私には、三部作の中で1番甘い話だと思います。 |
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