呪われた首輪の物語

英国の霧にかすむ湿原に脈うつ呪いとは?

霧にかすむ緑の湿原に暮らす<人間>と<巨人>、
そして水に棲み不思議な力を持つ<ドリグ>。
この物語は、昔一人の<人間>の子が美しい首輪欲しさに、
武器を持たないドリグの子を殺したことから始まる…。
首輪にこめられたドリグの死に際の呪いはじわじわと湿原を蝕み、
<人間>全体を、はては<巨人>をもおびやかすようになった。
呪われた首輪をめぐって、
恐れ、憎しみあう三つの種族が一つにからまりあっていく中、
<人間>の長の子ゲイアは、<巨人>の少年と友達になり、
湿原に脈うつ呪いを解こうとするが…?

巨石、緑金、サンザシの木…
ケルトの香り漂う英国の丘陵地帯に繰り広げられる、
伝説を題材にした極上のファンタジー。
帯より

管理人コメント
またまたダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生の作品です。
主人公ゲイアには、<識>の<能>があります。
そして姉、エイナには<先見>、弟セリには<遠見>と<念>の<能>があります。
私達にも、こんな<能>があれば良いと思いつつ、
少し怖い気もします。
この本は、訳者後書きまで読めば面白いし、
ちょっとした知恵も付きますよ。
マライアおばさん

か弱そうに見えてほんとは魔女…!?

お父さんが行方不明になってからというもの、
お父さんの義理のおばさんにあたるマライアおばさんは、
毎日しつこく電話をかけてくる。
「あんたたちのことが心配でたまらないよ」
人のいいお母さんは丸めこまれて、
私とお兄さんのクリスを連れて、おばさんの家を訪ねることに決めてしまった。
だけど行ってみたら、おばさんの住む海辺の町は、なんだか妙だった。
子どもが1人もいない。男の人はみんな、ゾンビみたいにぼーっとしてる。
元気なのはおばさんたちだけ。おまけに、クリスの部屋には幽霊が出る…!
お母さんはマライアおばさんと取り巻きのおばさんたちに、
召使の代わりにこき使われ、私はおばさんたちの話し相手をさせられる。
おまけに反抗したクリスが、思いもよらない恐ろしい目にあうことに…?

元気な女の子が<隠れた悪意>と闘う姿を描く、
ユニークなファンタジー!

管理人コメント
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生の作品です。
原題は『Black Maria』で「ブラック・マライア」です。
本書は1991年に英国で出版されましたが、
実際に書かれたのはそれより何年も前だったそうです。
マライアおばさんにはモデルが居た為、気が引けたとか…
でもその方はもうお亡くなりになったそうです。
『Black Maria』はトランプのゲームらしいですが、
日本では馴染みがありませんね;
このゲームはスペードの女王(これがブラック・マライアと呼ばれているそうで)
を最初にいた人はよっぽど上手くやらないと負けてしまうそうです。
「ハーツ」と似ているそうです。
またまた訳者後書きの知識です。
他にも後書きは沢山の事が書いてあるので、読んでみて下さい。


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