「このクラスに魔法使いがいる」このなぞのメモに、寄宿学校は大さわぎ。 魔法は厳しく禁じられてて、 魔法使いは見つかりしだい火あぶりになるからだ。 だれが魔法使いなのか?メモを書いたのは? 「おまえが魔法使いだろう」と真っ先に疑われたのは、 仲間はずれの男の子チャールズと、有名な大魔女の血をひいている女の子ナンだった。 続いて、校内で魔法としか思えない事件が次々と起こりはじめた。 音楽の時間に鳥の歌を歌えば、ものすごい数の鳥が飛びまわる。 夜中に学校じゅうの靴が集り、講堂にどさどさふりそそぐ…。 やがて副校長の息子で嫌われ者のブライアンが、 「魔法使いにさらわれる」と書き残して失踪し、さわぎはますますエスカレート。 追いつめられたナンと仲間たちは、 古くから伝わる助けを呼ぶという呪文を、唱えてみることにした。 「クレストマンシー!」すると現れたのは…? 「魔法ファンタジーを描かせたら第一人者」 「ファンタジーの女王」 と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作 「大魔法使いクレストマンシー」の一作です。 管理人コメント ダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生の作品です。 クレストマンシーシリーズ第1作目です。 原題は『Witch Week』です。 この作品は日本で始めに刊行された(らしい)ので、一番先に紹介したいと思います。 けれど、他の作品を読んでいると「あれ?」と思う内容も含まれています。 1度全作読んでから、もう1度読み返してみるのも良いかもしれません。 因みに、徳間書店から出た(他のは私は知りませんが) 魔法使いは誰だでは、ナンが箒に乗っているイラストが好きです。 佐竹美保さんのイラストは素敵です。 |
クリストファーは幼いころから不思議な夢を見ていた。 岩場を抜けてさまざまな谷におりていくと、谷ごとにちがう世界がある、という夢。 クリストファーが別世界へ旅することのできる強い魔力を持っている、 と気付いた叔父の魔術師ラルフは、クリストファーをだまして、利用しはじめる。 でも、目覚めているときのクリストファーは、 いっこうに魔法が使えなかった。 心配したお父さんに、探知能力者ポーソン博士のところへつれていかれたクリストファーは、意外なことを聞かされる。 おまえは命が九つある特別な大魔法使いで、 次代のクレストマンシーになる身なのだ、と…。 だが、老クレストマンシー・ゲイブリエルの城に引き取られたクリストファーは、孤独だった。 唯一心を許せるのは、別世界で出会った、やはり強い魔力を持つ少女「女神」と、 ラルフ叔父の使いだという謎の青年タクロイだけ。 やがてラルフ叔父の悪事が露見し、城は悪の軍勢の攻撃を受けることに…? 一方<地球>の英国に住む少年ニックは、長年、魔法を習いたいと夢見てきたが、 クレストマンシーの少年時代を、生き生きと描きます。 管理人コメント ダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生の作品です。 原題は『The Lives of Christopher Chant』です。 英国では4番目で、1988年に出版されました。 原書の冒頭に 「本書は゛Charmed Life゛より少なくとも25年は昔に起きた事です」 と書いてあるそうです。 |
両親をなくしたグウェンドリンとキャットも姉弟は、 近所の魔術師たちの世話になって暮らしていた。 グウェンドリンは将来有望な魔女で、 自分でもそのことに自信を持っていたし、キャットはそんな姉に頼りきっていた。 やがて2人は、大魔法使いクレストマンシーの城にひきとられたが、 「子どもは魔法を使ってはいけない」 と言われ、きちんとした暮らしをさせられることにがまんできなくなったグウェンドリンは、 魔法でさまざまないやがらせをしたあげく、ある日姿を消してしまう。 代わりに現れた、姉にそっくりだが「別の世界から来た別人だ」 と主張するジャネットという少女の面倒をみなければならなくなったキャットは、頭をかかえる。 やがて、グウェンドリンの野望の大きさと、 キャットにしてきたひどい仕打ちが明らかになる事件が…? 管理人コメント ダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生の作品です。 原題は『Charmed Life』です。 この作品は、1978年にガーディアン賞を受賞した作品です。 ガーディアン賞とは英国の日刊紙の児童文学賞です。 そして、ダイアナ先生の作品の中で初めて日本で訳された作品です。 その時は、「魔女集会通り26番地」(掛川恭子訳・偕成社)として紹介されたそうです。 |
人形の家に閉じこめられた<呪文作り>の子どもたちは…? 魔法の呪文作りで名高い二つの家が反目しあう、イタリアの小国カプローナ。 両家の魔法の力がなぜか弱まって、他国に侵略されそうな危機の中、 活路は失われた<天使の歌>をふたたび見出すことしかない。 だが両家の大人たちは、互いに相手を責め、クレストマンシーの 「危機は邪悪な大魔法使いのせいだ」 という忠告にも耳をかさない。 そんなとき、両家の子どもたちトニーノとアンジェリカが、 「呼び出しの魔法」に惑わされて行方不明に。 「子どもをさらった」と非難しあい、盛大な魔法合戦をくり広げる大人たちをよそに、 トニーノの兄パオロとアンジェリカの姉レターナは、 力を合わせて弟妹を探し始める。 一方トニーノたちは、目覚めてみると、人形の家に閉じこめられていた…!? イタリアを舞台に、クレストマンシーと、呪文作り、 歌う人々が活躍するオペラのような異色作。 帯より 管理人コメント ダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生の作品です。 原題は『The Meagicians of Caprona』です。 書かれた順番ではこれが2番目です。 本文中に出てくる<古い橋>のモデルになったのは、 フィレンツェのポンテ・ヴェッキオでしょう …と野口絵美さんの訳者後書きに書いてありました。 ((ポンテ・ヴェッキオはまんま古い橋と言う意味だそうです。 |
集録作品 妖術使いの運命の車 キャットとトニーノと魂泥棒 キャロル・オニールの百番目の夢 見えないドラゴンに聞け クレストマンシー城に、変わった魔法の力を持つイタリア人の男の子、 トニーノがやってきた。 今まで城じゅうでいちばん年下で、みんなに面倒を見てもらっていたキャットは、 自分より年下のトニーノが気に食わない。 でも、元クレストマンシーのゲイブリエル老人を訪ねた帰り、 悪の大魔法使いにさらわれて、記憶を奪われてしまった2人は…? 『魔女と暮らせば』の主人公キャットと、 『トニーノの歌う魔法』の主人公トニーノが、 力を合わせてがんばる『キャットとトニーノと魂泥棒』ほか、 強大な魔力を持つ魔法使いクレストマンシーをめぐる4つの短い短編集を収めた、シリーズ外伝です。 売れっ子少女<夢見師>キャロルや、太陽神の血を引く異世界の少年タスパーなど、 初登場の人物たちも魅力的。 管理人コメント ダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生の作品です。 原題は『Mixed Magics』です。 私的には、最後に読むのをお薦めします。 ココで少し、内容を紹介しましょう。 『妖術使いの運命の車』の<なんでも屋の妖術使い>は 『魔女と暮らせば』の主人公キャットが最初に住んでいた、 コヴェン通りの住人です。 『キャットとトニーノと魂泥棒』のトニーノは 勿論『トニーノの歌う魔法』のトニーノです。 『クリストファーの魔法の旅』で活躍した人も20年ぶりに登場しています。 『キャロル・オニールの百番目の夢』のキャロルは、 本編には出てきませんが、キャロルのお父さんは、 『クリストファーの魔法の旅』でクリストファーの少年時代の学友として、登場しています。 『見えないドラゴンに聞け』のタスパーやスィールの神々も本編には出てきません。 またしても、訳者後書きの知識ですね。 訳者後書きを読めば、これ以上に沢山の事が知れます。 |
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